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リンダ・ハワード『流れ星に祈って』を読んだ感想

会社役員ロウムと秘書のサラのロマンス。

 

サラは、何年も前から同じ会社のロウムに片思い。偶然、自分の親友ダイアンを会社のレクリエーションに連れていったら、ロウムとダイアンが惹かれあい結婚。

 

サラの恋は成就することもなく、あっけなく散ってしまいました。

ところが、その後、親友は事故死。

 

サラとロウムは愛する親友であり妻であるダイアンの思い出を分かち合うのですが・・・

 

悲しすぎる片想いロマンス。切なくて、ヒロイン サラが可哀想すぎます。

好みが別れる作品ですので、お手にとる際には、ご注意くださいね。

 

ヤンデレヒーローならぬ、病んでしまってるヒーロー

 

出世街道まっしぐらのロウム。

誰もがうらやむような生活だったのが、一転、妻と息子を事故でなくし運命の歯車が狂ってしまいました。

 

彼の心の傷は計り知れないほど深く、もう、どうしようもない。

 

ハーレクインの展開としては、亡き妻や前妻の設定としてろくでもない性格だったりしますが、今回は違います。ヒロインのサラの親友ダイアンは、明るく朗らかな快活な女性。

 

精力的なロウムと対等にやり合あえるような活発な女性。

喧嘩もはげしいけれど、仲直りは必ずベッドで・・・というような、人もうらやむ夫婦仲。

 

そんな愛妻と愛息子を事故でなくしてしまったロウムの前に、亡き妻の思い出を共有できる女性がいると気がつきます。

 

今回のロマンスのヒロイン サラ。

 

 

サラとダイアンは、全くタイプが違います。とにかく、奉仕的で受け身。意に沿わないことがあっても、ぐっと我慢してしまいます。物静かで、優しい、彼女の性格は「月」のよう。

 

ロウムは、ダイアンと出会うよりも前から、サラが自分に片思いをしてると知らないので、知らず知らずの内にサラを傷つける発言をします。

 

ダイアンとの結婚生活や、自分の女性関係。いらんことしゃべるな、っつーの。

 

 

とにかく、傷ついた自分を受け入れてくれるサラの優しさに触れて、心をいやしていくのですが。

 

が。

 

知らないって本当に罪。

ナイフでサラの心をえぐるような発言をバンバンするわけですよ・・・。読んでいて、正直、つらかったです。

 

ロウムよ、サラの気持ちはわからんか?ずっとずっとずーーーーーーーーーーっと、好きだったんだよ。

 

 

一途なヒロインの気持ちが痛々しくも切ない

 

結局、ロウムはサラに惹かれ、結婚を持ち出すのですが、サラとしては亡き親友の夫と結ばれるのに少しだけ躊躇します。

 

うしろめたい気持ちもあったのでしょうか・・・

ですが、彼がこのまま、一人孤独に溺れ悲しみに浸りきる生活をするのが耐えられない。

サラは、彼との結婚を決めます。なにより、サラは彼を愛してるから。

 

そう、彼を愛してるんですよ。全部。すべて。

 

 

サラは、自分の方が先に、ロウムを好きだったのに、親友と仲たがいすることもなく、自分の気持ちを隠して夫婦と付き合ってきました。そして、彼の息子もかわいがります。

 

それは、彼を愛していたから。彼の奥さんだから。彼の息子だから。

 

もう、超切ないです。そんな、気持ちも知らずロウムは、バンバン彼女を傷つける発言連発です(怒)この設定、好きな人も多いのかしら??私、嫌いじゃないけど、悲しくなってしまって、再読は躊躇しちゃいます。

 

 

 

ロマンス小説的な展開は、ヒーローがお金持ち、イケメン、マッチョ、エリート、甘い囁きで、優しいハグ。などなど、夢のような設定が多いのですが、たまにリンダ・ハワードの作品のヒーローでは、「え?」というくらいびっくり設定のヒーローが登場します。

 

 

この作品のロウムも、ヒーロー設定として素敵か?と言われると、超微妙。

まぁ、素敵なんですけど。びっくり発言や、サラに対する冷たい態度に、目が点ですよ。

 

そんなロウムの仕打ちにも耐え、いえいえ、そんなロウムも愛し、優しく包み込むサラに脱帽。

 

彼女の優しさと愛情に支えられ、これからの人生を前向きに生きていこうと、新たな人生の第一歩を踏み出すロウムの変化に心動かされるロマンス小説です。

自分のサラに対する仕打ちに気づき、後悔で男泣きに泣きぬれてくれ。

 

ヒロインが魅力的なのは、『ダンカンの花嫁』もそうですよね。あれも、ヒーローは微妙な人物設定でした。

 

好みがわかれる作品なので、片思いものがお好きな方は是非どうぞ。

 

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