放蕩伯爵デベン卿と、学者の娘ヘンリエッタのロマンス。
デベン卿は、悪名高き放蕩伯爵。そろそろ世継ぎをもうけねば、といやいやお相手さがしのためパーティーに参加します。
今まで彼のお相手はもっぱら「人妻」ばかり。
そうなるとパーティーの花嫁候補の娘たちが「青臭ーく」感じるのです。誰もかれもが身分の高いデベン卿の嫁になりたくて「ワタクシモ、ワタクシモ」攻撃。
女嫌いに拍車がかかる!
そんな中、いかにも地味で田舎臭いヘンリエッタと出会い、彼の女性観が少しずつ変わっていく・・?!あれ?
そこがアニーバロウズのヒーローですから、ちょっと変わってまして、キモ面白いロマンスに仕上がってます。
くせになって何度も読み返してしまいました。
変わり種な感じのヒーローが好きな方はぜひどうぞ(^^♪
『伯爵の花嫁候補』のあらすじと感想 ネタバレ
デベン卿、かなり妄想はいってます。
えっとペニー・ジョーダンの『愛してはいけない人』のヒロインも、ものすごい妄想っぷりだったんですが、こちらも負けていませんよ!
デベン卿は放蕩者として悪名名高いのですが、実は根深い女嫌い。
人妻専門キラーです。実は、彼の母親が身持ちが悪くて、彼の父親以外にも何人とも関係していて、デベン卿の下の弟妹は父親がちがうんですよ。
家族のあたたかさ、とか母親らしさ、なんて全然感じたことない人です。
当然、自分の役割(爵位の継承)として「子供を設ける」ことは必須なのですが、どうにもこうにも乗り気じゃない。だって、そもそも自分の子供かどうかわからないわけでしょう?<女性全般うたがってかかってるデベン理論
まぁ、いろいろあって地味なヘンリエッタと知り合い「あれ?これくらい律儀で正義感の強い子なら、ひょっとして浮気しないかも?」と一筋の望みをかけるわけです。
そこからの妄想っぷりがスゴイ。。
以下、デベン卿の「ヘンリエッタと結婚するためのTO DOリスト」
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- ・彼女の出席するパーティ―におしかける(招待されてもないのに、とヘンリエッタからも突っ込み)
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- ・彼女に強引に迫る(愛のテクニックはオマカセあれ<人妻をメロメロにさせてるから間違いない!と思ってる)
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- ・彼女の純潔を無理やり奪う!(処女じゃなくなれば、自分と結婚せざるをえないはず。<犯罪じゃん!と誰か教えてやって)
- ・結婚後は、ヘンリエッタは貞淑な妻になるはず。ハッピーエンド。<え?自分だけハッピーエンド?
と、まぁ、よくわからん計画をたてて、ちょっとモンヤリ白昼夢。しあわせ~みたいに(笑)
ヘンリエッタもかなかか勝気で笑えますが、やっぱりデベン卿ですね。ちょっと変人?ヒーローに失笑な作品。若干くせになりつつあるのが怖い!いい味だしてるロマンスです(^^♪
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